こんにちは、Macガイドのタクヤです。
「MacでISOファイルを作りたいけど、専用のソフトは必要？」
「持っているCDやDVDをISOイメージとして保存したい」
そんな風に思ったことはありませんか？
Boot CampでWindowsをインストールしたり、仮想環境にOSをセットアップしたり、大切なディスクをデータとして保管したりと、ISOイメージが必要になる場面は意外と多いですよね。
実は、Macには特別なアプリをインストールしなくても、標準機能だけで簡単にISOイメージを作成する方法が用意されています。
この記事では、Macに標準で搭載されている「ディスクユーティリティ」と、少し上級者向けの「ターミナル」を使った2つの方法を、初心者の方にも分かりやすくステップバイステップで解説していきます。
目次
- [ディスクユーティリティ]を使ってフォルダからISOイメージを作成する
- [ディスクユーティリティ]を使ってCD/DVDからISOイメージを作成する
- [ターミナル]を使ってISOイメージを作成する（上級者向け）
- よくある質問（FAQ）
- まとめ
[ディスクユーティリティ]を使ってフォルダからISOイメージを作成する
一番簡単で直感的なのが、標準アプリ「ディスクユーティリティ」を使う方法です。まずは、ISO化したいファイルが入ったフォルダを用意して、以下の手順で進めていきましょう。
1. ディスクユーティリティを起動する
Finderを開き、「アプリケーション」>「ユーティリティ」の中にある「ディスクユーティリティ.app」をダブルクリックして起動します。
2. 「フォルダからのイメージ作成」を選択
メニューバーの「ファイル」>「新規イメージ」>「フォルダからのイメージ作成…」を選択します。
3. 対象フォルダと保存設定を指定する
ISOイメージにしたいフォルダを選択します。
次に表示されるダイアログで、以下の項目を設定します。
- 名前: ISOイメージのファイル名になります。
- 場所: 作成したISOファイルの保存場所を選択します。
- イメージフォーマット: 「ハイブリッドイメージ（HFS+/ISO/UDF）」を選択します。
- 暗号化: 「なし」を選択します。
設定が完了したら「保存」ボタンをクリックします。
4. 拡張子を変更する
保存が完了すると、指定した場所に拡張子が「.dmg」のファイルが作成されます。このままでもMacでは使えますが、Windowsなど他のOSとの互換性を考えるとISO形式にしておくのが確実です。
作成されたファイルを右クリック（またはcontrolキーを押しながらクリック）し、「名前を変更」を選択して、拡張子を.dmgから.isoに変更します。
確認のダイアログが表示されたら、「”.iso”を使用」をクリックすれば完了です。
[ディスクユーティリティ]を使ってCD/DVDからISOイメージを作成する
次に、物理的なCDやDVDからISOイメージを作成する方法です。基本的な流れはフォルダから作成する場合と同じです。
1. CD/DVDをMacに挿入する
ISOイメージにしたいディスクをMacのドライブに挿入します。
2. ディスクユーティリティを起動する
「アプリケーション」>「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ.app」を起動します。
3. 「ディスクからのイメージ作成」を選択
左側のリストから、挿入したCD/DVDのドライブ名を選択します。
その後、メニューバーの「ファイル」>「新規イメージ」>「”（ディスク名）”からイメージ作成…」を選択します。
4. 保存設定を指定する
ダイアログが表示されたら、以下の項目を設定します。
- フォーマット: 「DVD/CDマスター」を選択します。暗号化: 「なし」を選択します。
- 「保存」をクリックすると、イメージの作成が始まります。
5. 拡張子を変更する
この方法で作成されたファイルは、拡張子が「.cdr」になります。
先ほどと同じように、ファイル名を選択して拡張子を.cdrから.isoに変更してください。
これで、CD/DVDの完全なコピーであるISOイメージが完成です。
[ターミナル]を使ってISOイメージを作成する（上級者向け）
コマンド操作に慣れている方であれば、「ターミナル」を使うとより素早くISOイメージを作成できます。
1. ターミナルを起動する
「アプリケーション」>「ユーティリティ」から「ターミナル.app」を起動します。
2. コマンドを実行する
以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
hdiutil makehybrid -iso -joliet -o [出力ファイル名.iso] [対象フォルダのパス]
コマンドの解説
hdiutil: ディスクイメージを操作するためのコマンドラインツールです。makehybrid: ハイブリッドイメージを作成するコマンドです。-iso: ISO-9660ファイルシステムのフォーマットを指定します。-joliet: Windowsとの互換性を高めるためのJoliet拡張機能を追加します。-o [出力ファイル名.iso]: 作成されるISOファイルの名前とパスを指定します。[対象フォルダのパス]: ISOイメージにしたいフォルダのパスを指定します。フォルダをターミナルウィンドウにドラッグ＆ドロップすると簡単に入力できます。
実行例：
デスクトップにある「MyFiles」というフォルダを「MyImage.iso」という名前でデスクトップに作成する場合
hdiutil makehybrid -iso -joliet -o ~/Desktop/MyImage.iso ~/Desktop/MyFiles
コマンドの実行が完了すれば、指定した場所にISOファイルが作成されます。
よくある質問（FAQ）
Q1. 作成したISOファイルがMacで開けません。
A1. 作成したISOファイルをダブルクリックすると、Macでは自動的にマウントされ、Finderのサイドバーにディスクとして表示されます。もし開けない場合は、ファイルが破損しているか、作成プロセスに問題があった可能性があります。もう一度手順を確認してみてください。
Q2. .dmgと.isoの違いは何ですか？
A2. .dmgはApple独自のディスクイメージ形式で、主にmacOSで使われます。.isoは国際標準化機構（ISO）によって定められた形式で、WindowsやLinuxなど、より幅広いOSで利用できるのが特徴です。Windowsとデータをやり取りする場合は.iso形式が推奨されます。
Q3. 有料のソフトを使うメリットは何ですか？
A3. 本記事で紹介した方法は基本的なISO作成には十分ですが、市販の有料ソフトには、コピープロテクトが施されたDVDをリッピングする機能や、動画形式の変換、より高度な圧縮機能などが搭載されている場合があります。特定の目的がある場合は、有料ソフトの導入を検討するのも良いでしょう。
まとめ
今回は、Macに標準搭載されている機能だけでISOイメージを作成する方法を解説しました。
- 簡単なのは「ディスクユーティリティ」
- 慣れているなら「ターミナル」も便利
どちらの方法も、特別なソフトをインストールする必要がなく、誰でもすぐに試すことができます。
この記事が、あなたのMacライフの助けになれば嬉しいです。
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